豪裁判所、バンガードに対しグリーンウォッシュ疑惑で1,290豪ドルの罰金

9月25日、オーストラリア連邦裁判所は、運用世界大手米バンガードの豪子会社バンガード・インベストメンツ・オーストラリアに対し、バンガード・ファンドへの投資に適用される特定のESGスクリーニングに関する主張に関して誤解を招く行為があったとして、1290万豪ドル(約12.9億円)の支払いを命じた。

バンガードのグリーンウォッシュ疑惑に関する裁判については、7月25日にオーストラリア証券投資委員会(ASIC)が連邦裁判所に民事罰の手続きを申し立てていた。

【関連ページ】
ASIC、バンガードに対するグリーンウォッシュ訴訟を開始

バンガードは概ねすべてのグリーンウォッシュ疑惑について認めた。罰金審理にてASICは2,160万豪ドルの罰金を要求したが、バンガードは罰金を課されることを認め、900万~1,125万豪ドルの範囲が適切な罰金であると主張。結果、バンガードに1,290万豪ドルの罰金を課すとの判決をした。

【参照ページ】
(原文)Australian Securities and Investments Commission v Vanguard Investments Australia Ltd (No 2) [2024] FCA 1086
(日本語参考訳)オーストラリア証券投資委員会対バンガード・インベストメンツ・オーストラリア社(第2号)[2024] FCA 1086

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る