ウォルマート、全米で約1GWの新規クリーン・エネルギー・プロジェクトに投資

ウォルマート、全米で約1GWの新規クリーン・エネルギー・プロジェクトに投資

3月26日、小売大手のウォルマートは、全米で約1ギガワットの再生可能エネルギー容量を追加することを目的とした、一連の新しいクリーンエネルギー投資と購入契約を発表した。

この新たなコミットメントは、ウォルマートが1月に発表した、エネルギー転換戦略を加速させる計画に続くもので、2030年末までに10ギガワットもの新たなクリーン・エネルギー・プロジェクトを可能にするという野心を持っている。ウォルマートは現在、事業の半分近くを再生可能エネルギーで賄っており、2035年までに施設の再生可能エネルギーを100%にするという目標を掲げている。

新たなコミットメントには、ネクステラ・エナジー・リソーシズ、EDPリニューアブル・ノース・アメリカ、インベナジーなどが開発中の再生可能エネルギーの長期購入契約が含まれ、アーカンソー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州の送電網に842MWの容量が追加される見込みだ。

ウォルマートはまた、Pivot EnergyとReactivateが開発した26のコミュニティ・ソーラーと分散型発電ポートフォリオへの投資を発表した。同社によると、このコミュニティ・ソーラー・プロジェクトにより、一般家庭や商業施設のエネルギー料金の節約に年間約800万ドル(うち600万ドルは低・中所得者層(LMI)向け)が見込まれている。

さらに同社は、電力会社と直接クリーンエネルギー契約を締結し、ルイジアナ州、ミシガン州、テキサス州で77メガワットの容量を追加したと発表した。

【参照ページ】
(原文)Walmart Accelerates Clean Energy Purchases and Investments With Nearly 1 GW of New Projects Across the U.S.
(日本語参考訳)ウォルマート、クリーンエネルギーの購入と投資を加速 全米で約1GWの新規プロジェクトを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…
  2. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  3. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る