Crédit Agricole、Innergex の再生可能エネルギー・ポートフォリオに200億円超を投資

Crédit Agricole、Innergex の再生可能エネルギー・ポートフォリオに200億円超を投資

8月7日、国際的な銀行・投資グループCrédit Agricoleの保険子会社であるCrédit Agricole Assurancesは、再生可能エネルギー発電事業者Innergex Renewable Energyのフランスにおけるポートフォリオの30%の株式を1億2800万ユーロ(約203億円)で取得したことを発表した。

Innergexのポートフォリオには、様々な開発段階にあるプロジェクトのポートフォリオに加え、17の稼働資産、合計324MWの風力発電、9MWの蓄電容量が含まれる。本取引は2023年後半に完了する予定である。

今回の買収は、2022年12月にCrédit Agricoleがエネルギー転換のビジョンを発表したことを受けたものである。グリーンエネルギーへの資金調達と投資の加速を支援し、 Crédit Agricole グループが再生可能エネルギー生産者になるための再生可能エネルギー資産を特定する計画や、同社のエネルギー転換に関する行動や提案を調整・推進することを目的とした新しいビジネスラインの立ち上げを含む。

取引後、Innergexは引き続きプロジェクト開発、建設、運営を含むポートフォリオの管理を主導する。同社によると、今回の投資で得た資金は、同社のリボルビング・クレジット・ファシリティを削減し、今後数年間の開発活動資金に充てる。

また今年初め、Crédit Agricole Assurancesは、エネルギー大手Total Energiesから、フランス国内の再生可能エネルギー・プロジェクト234MWポートフォリオの株式50%を取得することを発表した。

【参照ページ】
(原文)INNERGEX PARTNERS WITH CRÉDIT AGRICOLE ASSURANCES TO ACCELERATE ITS GROWTH IN FRANCE
(日本語参考訳)Crédit Agricole、Innergex の再生可能エネルギー・ポートフォリオに200億円超を投資

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る