ISS ESGとQontigo、「ISS STOXX生物多様性インデックス」をリリース

5月22日、議決権行使助言世界大手米ISSのESG評価部門であるISS ESGと、ドイツ証券取引所グループ傘下の機関投資家向けサービスプロバイダーQontigoは、国連の「国際生物多様性の日」を記念して、「ISS STOXX Biodiversity Index」を発表した。

本インデックスは、顧客がポートフォリオを生物多様性への影響削減目標に整合させるのに役立つ。本インデックスのすべてのインデックスは、生物多様性に重大な害を与えていると評価された活動や、生物多様性のフットプリントを削減していると評価された活動に関与している企業を除外する。また、水面下の生命や陸上の生命など、生物多様性志向のSDGsとの整合性も強化される。同時に、含まれる構成要素全体で炭素強度を少なくとも30%削減することも目標としている。

同インデックスシリーズに加え、サブインデックスとして「ISS STOXX Biodiversity Leader Index」も含まれている。本インデックスは、SDGsにネットポジティブに貢献するとみなされる活動から少なくとも20%の収益を得ている企業のみで構成される。これらの活動には、海洋生態系の保全や持続可能な農業・林業などが含まれる。

各インデックスシリーズは、ISS ESGの広範なデータセットを基に構築されたきめ細かなインデックス構築手法と、回避、最小化、有効化の3つのアプローチに基づいてインデックス構成銘柄を選定するフレームワークを採用している。本フレームワークは単純な除外基準を超えて、生物多様性への負の影響が少ない企業や、COP15の目標に沿った、地球の生物多様性を積極的に可能にする企業を積極的にスクリーニングしている。

【参照ページ】
(原文)ISS ESG and Qontigo Launch ISS STOXX Biodiversity Index Suite
(日本語訳)ISS ESGとQontigo、「ISS STOXX生物多様性インデックス」をリリース

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGデータで未来を創る:シェルパ主催CSuOラウンドテーブル開催レポート

    2024-12-13

    ESGデータで未来を創る:シェルパ主催CSuOラウンドテーブル開催レポート

    ESG Journal Japanを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、202…
  2. 2024-12-11

    ユニリーバがNufarmとサステナブルなオイルの生産を加速

    11月26日、ユニリーバはオーストラリアの化学メーカーであるNufarmとのパートナーシップを発表…
  3. SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    2024-12-10

    SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    SSBJが新基準案を発表し(2024年3月)、企業のサステナビリティに関連する情報開示の制度化が進…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る