7月26日、アドバイザリー・ブローキング・ソリューション企業のWTWは、取締役会や上級管理職が、ESGや気候変動に関連するリスクや機会に対する自社のエクスポージャーをよりよく理解し、気候変動対策に関する取締役会メンバー間や取締役会と経営陣との連携を促進することを目的とした新しいエンゲージメント・ツール「Climate Vista」を発表した。
本ツールは、WTWとNasdaq Center for Board Excellenceが6月発表した取締役会メンバーに関する調査に続くものである。回答者の約半数が、一貫したESG戦略が組織価値と財務成果の向上に役立つという意見に4分の3が同意しているにもかかわらず、気候変動問題に取り組むためのスキルや専門知識が組織内に不足していると回答している。
本ツールの主な特徴として、WTWの気候問題専門家と取締役会アドバイザーが主導するオーダーメードのセッションがあり、取締役会メンバーの気候問題に対する現在の理解度、行動に対する障壁の認識、気候変動対策への意欲のレベルを明らかにする。また、弱点となる分野に対処し、取締役会に気候変動リスクの基礎知識を定着させ、事業全体の関与を深めるために活用することができる。さらに、企業の地域やセクターに合わせてカスタマイズすることもできる。
【参照ページ】
(原文)WTW launches Climate Vista to bridge climate skills gap in the boardroom
(日本語訳)WTW、取締役会レベルの気候スキルを高める新ツールを発表