6月23日、CRMソリューションプロバイダーの Salesforce (セールスフォース)と通信大手のAT&Tは、接続性とテクノロジーベースのソリューションを通じてネット・ゼロ経済への加速を支援することを目的とした、気候に焦点を当てた新たなコラボレーションを発表した。
本協業の一環として、セールスフォースはAT&TのConnected Climate Initiative(CCI)に参画する。CCIは、2035年までに企業が10億トンの温室効果ガス(GHG)排出の削減を目標に、昨年8月に開始された。CCIは、企業リーダー、大学、非営利団体を集め、モノのインターネット(IoT)、5G、エッジコンピューティングなどの接続ソリューションの力を引き出し、ギガトン級のGHG削減目標に到達することを目指す。
また、AT&Tは今後、セールスフォースのNet Zero Cloudを活用してカーボンフットプリントを測定する予定だ。2019年に発売され、今年初めにバージョン2.0にアップデートされたNet Zero Cloudは、温室効果ガス排出データの追跡、分析、報告ソリューションで、組織がネット・ゼロ戦略を計画、実施、加速することを支援することを目的としている。AT&Tは、本プラットフォームにより、排出量報告の適時性と可用性を合理化し、従来の手間のかかる報告プロセスからアップグレードすることを目指す。
両社は、AT&TのIoTセンサーデータをNet Zero Cloudに統合するIoTソリューションでも協力し、主要排出企業を含む企業が自社の排出量を追跡して削減を支援することを支援する。
【参照ページ】
(原文)Salesforce and AT&T Join Forces to Accelerate Climate Action
(日本語訳)セールスフォースとAT&T、気候変動対策を加速させるために協業