3月1日、世界的保険会社であるAIGは、2050年までに世界の保険引受および投資ポートフォリオ全体で温室効果ガス(GHG)の排出を完全にゼロにする目標や、保険事業における石炭やオイルサンドのエクスポージャーを大幅に減らす計画など、一連の新しいサステナビリティへのコミットメントを発表した。
AIGは、新しいネット・ゼロの投資目標に加え、2030 年までに自社の事業で 100%の再生可能エネルギーを達成し、パリ協定の目標に沿った科学的根拠に基づく排出削減目標を使用するというコミットメントも発表。投資及び引受面では、石炭火力発電所・一般炭鉱・オイルサンドの新規建設に対する投資や保険提供、同産業の新規操業保険リスクへの投資及び引受を、これらの産業から30%以上の収入を得る顧客や石炭からのエネルギー生産量が30%以上の顧客に対しては行わないことを約束している。
そして2030年までには、石炭火力発電・一般炭鉱・オイルサンドから30%以上の収益を得ている、あるいはエネルギー生産の30%以上を石炭から生み出している顧客に対し、引受と新規投資を段階的に終了するとしている。加えて、新たな北極圏の探査活動への投資や保険の提供も廃止する予定だ。
【参照ページ】
(参考記事)AIG Commits to Net Zero Greenhouse Gas (GHG) Emissions Across its Underwriting and Investment Portfolios by 2050
(日本語訳)AIG、2050年までに保険引受と投資ポートフォリオ全体で温室効果ガスの排出をネットゼロにすることを約束