1月28日、エネルギー大手のシェルは、中国の張家口市で世界最大級の水素電解装置の稼働とグリーン水素の生産開始を発表した。
この20メガワットの電気分解機は、シェル・チャイナと張家口市交通建設投資控股集団有限公司との合弁事業で、13ヶ月間で完成した。両社は今後2年間でこの設備を60メガワットまで拡大することを予定しており、シェルが中国で行う最初の商用水素開発プロジェクトだ。
水素はよりクリーンなエネルギーへの移行のための重要な構成要素の一つと考えられている。特に風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる排出量の削減が困難な分野においては、水素は重要な役割を果たす。
シェル社は、この新しい陸上風力発電施設が冬季オリンピック期間中の競技ゾーンで600台以上の燃料電池車にグリーン水素を供給すると述べている。またオリンピック終了後は、北京・天津・河北地域の公共・商業交通機関の電力供給にも貢献する予定だ。
【参照ページ】
(原文)Shell starts up hydrogen electrolyser in China with 20 MW production capacity
(日本語訳)シェル、中国で世界最大級の電解槽によるグリーン水素製造を開始