シェル、中国で世界最大級の電解槽によるグリーン水素製造を開始

シェル、中国で世界最大級の電解槽によるグリーン水素製造を開始

1月28日、エネルギー大手のシェルは、中国の張家口市で世界最大級の水素電解装置の稼働とグリーン水素の生産開始を発表した。

この20メガワットの電気分解機は、シェル・チャイナと張家口市交通建設投資控股集団有限公司との合弁事業で、13ヶ月間で完成した。両社は今後2年間でこの設備を60メガワットまで拡大することを予定しており、シェルが中国で行う最初の商用水素開発プロジェクトだ。

水素はよりクリーンなエネルギーへの移行のための重要な構成要素の一つと考えられている。特に風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる排出量の削減が困難な分野においては、水素は重要な役割を果たす。

シェル社は、この新しい陸上風力発電施設が冬季オリンピック期間中の競技ゾーンで600台以上の燃料電池車にグリーン水素を供給すると述べている。またオリンピック終了後は、北京・天津・河北地域の公共・商業交通機関の電力供給にも貢献する予定だ。

【参照ページ】
(原文)Shell starts up hydrogen electrolyser in China with 20 MW production capacity
(日本語訳)シェル、中国で世界最大級の電解槽によるグリーン水素製造を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    2025-10-13

    AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    サステナビリティ情報開示は、アナリスト(人間)が読むことを前提とされた構造になっているが、近年は主…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る