NTT、グリーンボンド発行条件を決定 発行総額は3,000億円

10月22日、NTTファイナンス株式会社は、グリーンボンドの発行条件を発表した。本グリーンボンド3,000億円は事業会社における1回のグリーンボンドの発行額として世界最大規模となった。NTTグループのグリーンボンドは海外投資家も含む235社(うち表明投資家163社)の投資家に購入されている。

グリーンボンド発行の背景は、NTTグループは2021年9月28日に新たな環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」の策定にある。NTTは2030年度までに温室効果ガス排出量の80%削減(モバイル、データセンターはカーボンニュートラル)、2040年度までにカーボンニュートラルを実現することをめざしている。また同社は、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを社会へ拡大し、日本政府がめざす2030年に2013年度比で温室効果ガスを46%削減するという目標、および2050年までのカーボンニュートラルの実現に貢献する。

NTTグループは2020年6月にグリーンボンドフレームワークを作成しており、その後の脱炭素に向けた一層の環境意識の高まりも背景に、2021年9月30日に当該フレームワークを改定した。NTTグループは、今回発行する予定のグリーンボンドを活用し、社会的課題の解決を通じた持続的な成長をめざしていくとしている。

【参照ページ】
NTTグループグリーンボンド条件決定のお知らせ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-4

    ネットゼロ・バンキング・アライアンス、新たな枠組みへ移行検討―会員投票を開始

    8月27日、世界の銀行業界における気候変動対応を主導してきた「ネットゼロ・バンキング・アライアンス…
  2. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  3. 国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    2025-9-3

    国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る