好事例企業の成功要因を分析:30%クラブジャパンの調査報告

2月、30%クラブジャパン・インベスターグループ開示サブグループは、女性活躍推進における情報開示の好事例を調査し、成功要因を分析する取り組みを開始したと発表した。今回の調査は、2023年および2024年に発行されたD&I情報開示レポートに続くもので、計12社の好事例企業を対象にアンケートを実施した。30%クラブジャパンは、取締役会を含む企業の重要意思決定機関に占める女性割合の向上を目的として活動している。

調査結果のポイント

  • 多様性推進の前提条件 企業価値向上と多様性推進を結びつけ、人的創造性や労働生産性の向上を図る。オムロンや伊藤忠商事などがその代表例。
  • 多様性推進の体制構築 経営トップの関与が重要視され、サステナビリティ委員会やCHRO/CPOの設置が進む。意識改革を目的とした従業員への研修も強化。
  • 施策とモニタリング 女性管理職比率などの数値指標だけでなく、意思決定への関与や組織文化の変化を追跡する企業が増加。

調査では、好事例企業の成功要因を広く共有し、市場全体の女性活躍推進に貢献することを目的としている。

【参照ページ】
(原文)30%クラブジャパン・インベスターグループ

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る