L’Oréal、化粧品パッケージ用リサイクルプラスチックをVeolia社から調達

L’Oréal、化粧品パッケージ用リサイクルプラスチックをVeolia社から調達

L’Oréalと資源管理に特化した企業であるVeoliaは、L’Oréalのパッケージに使用するリサイクルプラスチックを全世界に供給するための新たなパートナーシップを発表した。

Veolia社によると、化粧品パッケージに再生プラスチックを使用することで、一般的なボトルと比較して50~70%のCO2排出量を回避することができる。同社は、有機化合物を除去するシステムに基づいたペレット化技術を用いてプラスチックをリサイクルし、バージンプラスチックと同等の品質のプラスチックを得ることができる。使用されるプラスチックは消費者の包装材、特にペットボトルからの廃棄物に由来する。

この新しいパートナーシップは、L’Oréalが昨年発表した「L’Oréal for the future」というサステナビリティプログラムに続くもので、L’Oréal製品のパッケージに使用されるプラスチックの100%をリサイクルまたはバイオベースのものに移行し、2030年までに完成品あたりの温室効果ガスの排出量を50%削減するなどの公約が含まれている。

L’Oréal社のPackaging and Development DirectorであるJacques Playe氏は次のように述べている。

「化粧品パッケージ専用の非常に高品質なリサイクルプラスチックを供給するために、Veolia社とこのようなパートナーシップを結ぶことができ、嬉しく思っています。これは、当社の持続可能な開発プログラム「L’Oréal for the Future」に貢献するもので、2030年の目標を達成し、当社のパッケージの環境フットプリントを大幅に改善することができます。私たちは、共通の目標を達成するために専門家のパートナーと力を合わせれば、循環型経済の推進に成功すると確信しています。このアプローチは、拡張されたエコシステムの中で働くこととも言えます。」

【参照ページ】
(原文)Veolia and L’Oréal join forces to manufacture cosmetic packaging made from recycled plastic
(日本語訳)L’Oréal、化粧品パッケージ用リサイクルプラスチックをVeolia社から調達

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る