4月の産業機械の受注高は、前年同月比9・1%減の3412億7900万円と2カ月連続で減少した。二酸化炭素の排出を低減する「脱炭素化」により、同分野の受注環境が厳しくなりつつある。
製造業向けは前年同月に比べて約25%伸び、「全体的に設備投資の持ち直しの動きが見られる」としている。
一方、外需は同2・1倍の1092億8500万円と大幅に増えた。また主要約70社の輸出契約高は同2・2倍の985億5600万円だった。地域別構成比はアジアが約6割、ロシア・東欧が約2割を占めた。プラント案件はなかった。
機種別では化学機械がアジアでの増加により同約14倍となったほか、プラスチック加工機械や風水力機械、変速機なども前年実績を上回った。
【参照ページ】産業機械の受注高が減少、背景に「脱炭素化」の影響あり