環境省、調達におけるネイチャーポジティブ実践モデル事業の参加企業を募集 サプライチェーン強靭化を支援

8月17日、環境省は、「令和8年度調達におけるネイチャーポジティブに向けた実践モデル事業」の参加企業の募集を開始した。サプライチェーンの上流・中流・下流に位置するサプライヤーなどを巻き込み、調達におけるネイチャーポジティブの実践を進めることで、サプライチェーンの強靭化など企業価値の向上につなげるモデルの創出を目指す。
同事業に先立ち、環境省は7月14日に「調達におけるネイチャーポジティブに向けた実践ガイドライン」を公表した。ガイドラインでは、調達方針の策定からサプライチェーンのリスク管理、サプライヤーとのエンゲージメント、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションまで、調達におけるネイチャーポジティブ実践に向けた基本事項を整理している。
背景には、自然資本の損失に伴う調達関連リスクがある。自然環境の劣化は、調達価格の上昇や調達そのものの困難化などを通じて企業経営に影響を及ぼす可能性があることから、環境省は調達におけるネイチャーポジティブへの移行に向けた企業の実践を促している。
モデル事業では、ガイドラインで示された「調達におけるネイチャーポジティブ実践の基本事項」に沿って取り組みを進めようとする企業を対象とする。特に、サプライチェーン上のステークホルダー間の連携を重視しており、自社の直接・間接の取引先や需要家などとの連携を必須としている。
応募できるのは、サプライチェーン上の複数企業や協議会、コンソーシアム、NGO・NPOなどで構成する連携体で、企業が申請代表者となる必要がある。連携組織の法人格や設立規約の有無は問わないが、取り組みの実行性を確保する方法や体制内の役割分担などを応募申請書に記載することが求められる。
採択後は、契約などの締結から2027年2月26日までの約5カ月間、採択者が主体となって取り組みを実施する。事務局は、ガイドラインの解説や、同ガイドラインに照らした現状とのギャップ分析、課題への対応策の検討・推進などについて、個別支援面談やコンサルティングを通じて助言を行う。事業推進に伴う各種経費は参加者の自己負担となる。
募集期間は8月17日から9月24日17時まで。応募にあたっては、8月24日に開催されるオンライン説明会への参加、または録画の視聴が必要となる。応募希望者は、公募要領などを確認したうえで、所定の応募申請書を提出する。
環境省は本事業を通じて、企業がサプライチェーン全体を巻き込みながらネイチャーポジティブに向けた実践を進め、その取り組みをサプライチェーンの強靭化や企業価値向上につなげるモデルの創出を目指している。
原文:「令和8年度調達におけるネイチャーポジティブに向けた実践モデル事業」参加企業の募集について
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