ベトナムゴム産業グループ、EUDR対応を加速 PEFC認証とトレーサビリティを統合し持続可能なゴム調達を推進

8月18日、ベトナムゴム産業グループ(VRG)と林業研究所は、ディエンビエン省で「管理されたラテックス源のトレーサビリティ認証(PEFC-CoC-DDS)の実施とPEFC-EUDRモジュールの統合」に関する研修を開始した。8月18日から20日までの3日間、北部山岳地帯などに所在するゴム企業10社の幹部・主要担当者を対象に、PEFC森林認証制度やサプライチェーンのトレーサビリティ、EU森林破壊防止規則(EUDR)への対応について実務的な研修を行った。

研修では、PEFC森林認証制度の概要に加え、PEFC ST 2002-2020に基づくCoC(Chain of Custody)とDDS(デューデリジェンスシステム)、EUDRの要求事項、ゴム農園の地理座標情報の収集方法などを扱った。また、PEFC-CoC/EUDR DDSの管理システム構築や導入計画の策定について、参加企業が実践的に検討する機会も設けた。

VRGは、現在トレーサビリティシステムを十分に導入しておらず、EUDRへの対応策を展開できていない企業もあるとして、今回の研修の重要性を強調した。PEFC-EUDRと統合したPEFC-CoC-DDSを導入することで、持続可能な森林管理認証(VFCS/PEFC-FM)とサプライチェーン認証(PEFC-CoC)を別々に導入する場合と比較してコストを抑えながら、原料のトレーサビリティ確保とEUDR要件への対応を進めることを目指す。

特にディエンビエンゴム社については、VRGが農園向けのVFCS/PEFC-FM認証と、加工工場向けのPEFC-EUDRモジュールを統合したPEFC-CoC認証の導入を委託した。同社を地域における森林管理の先進事例と位置付け、他の企業がその取り組みを参考にすることで、地域全体への展開につなげる狙いがある。

VRGは、環境保全や森林保全に対する国際的な要求が高まる中、EU、米国、日本などの主要市場では、原材料の合法性、低排出、社会的責任などを示すことが求められていると指摘。これに対応するため、持続可能な森林管理、クリーンエネルギーへの移行、高度な管理システムの導入、グリーン成長・持続可能な開発戦略の策定、EUDRへの適応などを進めている。

認証取得の面では、VRGはベトナム国内の加盟企業に対してVFCS/PEFC制度を導入しており、これまでに23社が持続可能な森林管理認証(VFCS/PEFC-FM)を取得している。対象面積は計15万5,000ヘクタール。また、52の天然ゴム加工工場がPEFC-CoCのトレーサビリティ認証を取得している。

EUDRへの対応については、VRGが2024年以降、対応ロードマップを策定している。主な要件として、2020年12月31日以降に森林破壊・森林劣化を引き起こした土地で生産された原料を使用しないこと、生産国の法令を遵守すること、ゴム農園の地理座標情報を確保することなどを挙げている。

2026年8月時点で、VRGグループ全体ではEUDRに適合した企業が41社に達し、対応可能なゴム農園の面積は約30万9,000ヘクタールとなった。これはグループ全体のゴム農園面積の約82%に相当するという。

今回の取り組みは、EU市場をはじめとする主要市場で高まる森林破壊リスクや原料トレーサビリティへの要求に対応するとともに、PEFC認証とEUDR対応を組み合わせた持続可能なゴムサプライチェーンの構築を進めるものとなる。

原文:Nâng cao năng lực sản xuất gắn với tuân thủ nghiêm quy định bảo vệ môi trường trong ngành cao-su
日本語参考訳:ゴム産業における環境保護規制を厳守しつつ、生産能力を向上させる。


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