スライブ・アース、インドネシア・スラウェシで6000ヘクタール再生へ 企業と炭素除去購入契約

7月8日、自然由来の炭素除去プロジェクトを手がけるスライブ・アースは、初となる企業向け炭素除去購入コミットメントを締結したと発表した。契約先は自然由来の炭素除去購入企業連合「シンビオシス連合」に加盟するグーグルとマッキンゼー、および中国の大手IT企業テンセントで、いずれもインドネシア・スラウェシ島での自然再生プロジェクトから生まれる炭素除去クレジットを将来購入する取り決めとなる。

シンビオシス連合加盟のグーグルとマッキンゼーは、10年間で33万5000トン超の炭素除去クレジットの購入を約束した。テンセントも10年間で30万トンの購入を約束しており、同社にとって中国国外では初の炭素除去購入コミットメントとなる。対象プロジェクトは、果樹や木材用の樹木を植えることで炭素を貯留しながら、地域住民に持続的な収入をもたらすことを目指す取り組みで、スラウェシ島の劣化した土地を再生する。

スラウェシ島は生物多様性に富み、炭素貯蔵量も高い地域だが、焼畑農業や土壌浸食、外来種の侵入により森林の劣化が進んでいる。今回のプロジェクトでは、外来種の草地に覆われた土地を、砂糖ヤシや木材用樹木からなる上層、パパイヤやアボカド、コーヒー、バナナの中層、唐辛子やトウモロコシなどの下層作物からなる混作システムで再生する。収穫時期の異なる複数の作物を組み合わせることで、炭素クレジットによる収入だけでなく農業収入も含めた持続的な経済基盤を農家にもたらす狙いがある。

このプロジェクトは、熱帯生態学者で保全活動家のウィリー・スミッツ博士が率いるマサラン財団が長年培ってきた手法を基礎としている。同財団はスラウェシ島北部で数十年にわたり活動してきた地元NGOで、今回のプロジェクトでも実施やパートナーの能力構築を支援する。

スライブ・アースの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のヴィナイ・クルカルニ氏は、数十年にわたる先人の功績の上に立ち、制度面での厳格性を取り入れながらスラウェシでの事業拡大に取り組む機会を得たことに感謝を示した。共同創業者兼最高執行責任者(COO)のロン・スタインヘルツ氏は、質の高い苗木と厳格な現地プロトコルを、ヘクタール単位での検証可能なモニタリングと組み合わせることで、炭素除去と地域社会への便益が確実で持続的なものであるという信頼をパートナーに提供できると述べた。

同様のモデルはインドネシアや東南アジア全域で最大25万ヘクタールの劣化地に展開できる可能性があるとしている。

原文:Thryve.Earth Announces First Corporate Offtake Commitments to Restore 6,000 Hectares in Sulawesi, Indonesia
日本語参考訳:Thryve.Earth社、インドネシア・スラウェシ島で6,000ヘクタールの土地再生に向けた初の企業向け購入契約を発表


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