プロキシマ・フュージョン、4億1100万ユーロを調達 欧州最大の核融合企業に

7月7日、独ミュンヘンに拠点を置く核融合発電スタートアップのプロキシマ・フュージョンは、4億1100万ユーロ(約4億6800万ドル)の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により同社の企業価値は24億ユーロ(約27億ドル)となり、欧州で最も潤沢な資金を持つ核融合企業となった。

調達はXTXベンチャーズと東Xベンチャーズが主導し、独RWEとグーグルが戦略投資家として参加した。このほかKfWキャピタルやSPRIND、ブルダ・プリンシパル・インベストメンツなども加わり、既存投資家も追加出資した。RWEは、バイエルン州グンドレミンゲンの旧原子力発電所跡地に世界初のステラレータ型核融合発電所を共同建設する契約を結んだ数カ月後に出資した。グーグルの投資は、長期的な脱炭素電源として核融合への関心の高さを示すものとなった。

同社は今回の資金を活用し、ミュンヘン近郊で建設中の核融合実証機「アルファ」の開発を進める。アルファはバイエルン州政府、マックス・プランク・プラズマ物理学研究所、RWEと共同で進めるプロジェクトで、2030年代前半の稼働を目指す。将来的には同年代後半に世界初の商用ステラレータ発電所「ステラリス」の実現を目指すとしている。

プロキシマの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のフランチェスコ・ショルティーノ氏は、「欧州は米国や中国と核融合発電所実現に向けて競争している」と述べ、投資家がこの技術の緊急性と機会の両方を認識していると強調した。

同社は設立から3年足らずで、公的助成金9500万ユーロを含む6億5000万ユーロ以上を調達した。今後はステラレータ用モデルコイルの完成や高温超電導ケーブル・磁石の生産拡大に注力するとともに、ドイツ、スイス、英国の3拠点で採用を加速する方針としている。

原文:Proxima Fusion Raises €411 Million to Build Europe’s Commercial Fusion Champion


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