欧州委員会、クリーンエネルギー投資加速戦略を発表

3月10日、欧州委員会はクリーンエネルギー投資を加速する戦略(COM/2026/116)を採択した。2030年まで年間6,600億ユーロ、2031〜2040年には年間6,950億ユーロの投資が必要とされる中、民間資本の動員を中心にエネルギー転換を推進する方針である。

同戦略は、公的資金を触媒として活用しつつ、プロジェクトのリスク低減や資金調達コストの分散を図り、機関投資家を含む幅広い民間資金の参入を促すことを目的とする。欧州投資銀行(EIB)グループは、今後3年間で750億ユーロ超の資金供給を予定している。

具体策は4点で構成される。第一に、送電網事業者の資本市場アクセス改善であり、EIBは最大5億ユーロ規模の戦略的インフラ投資基金を設立し、資本提供を行う。また将来収益の証券化による資金調達手法も検討される。第二に、銀行の融資能力強化を通じた送電網事業者支援であり、ローン証券化や仲介融資の活用拡大を図る。第三に、革新的クリーン技術とエネルギー効率投資への公的支援強化である。IEAによれば、2050年までに必要な排出削減の約35%は未商用技術に依存しており、欧州では次世代技術や小型モジュール炉(SMR)の研究支援が強化される。さらに、InvestEUを通じた資金支援や、5億ユーロ規模の「エネルギー効率サービス」促進パイロットも開始される。第四に、投資家との連携を目的とした「エネルギー転換投資評議会」を設立し、政策と投資ニーズの整合を図る。

本戦略は、エネルギー安全保障、価格安定、脱炭素化の達成に向けた投資拡大を狙うものであり、EUの中長期予算や各国支援策と連動して実行される。

(原文)Commission launches strategy to accelerate clean energy investment
(日本語参考訳)委員会がクリーンエネルギー投資を加速させるための戦略を発表

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