サプライチェーン排出データの精度向上へ、EcoVadisとWatershedが戦略提携

3月12日、EcoVadisはサステナビリティAIプラットフォームWatershedとの戦略的提携を発表した。本提携は、サプライチェーンにおけるScope 3排出量のデータギャップ解消を目的とするものであり、同社のPCF(製品カーボンフットプリント)計算ツールと組み合わせて運用される。
今回の提携により、企業は従来の平均値ベースの推計ではなく、サプライヤー由来の一次データを活用した排出量把握が可能となる。これにより、調達部門は低炭素な購買判断を行いやすくなり、排出削減の進捗も定量的に追跡できる。結果として、サプライチェーン全体の環境負荷をより正確かつ透明に把握できるようになる。
両社の連携は、脱炭素化に向けた統合的なワークフローを構築する点に特徴がある。EcoVadisはサプライヤーからの直接報告やデータ品質向上を担う「一次データ基盤」として機能し、4段階の信頼性評価フレームワークにより即時のデータ分析を提供する。一方、Watershedはデータの集約・分析・モデル化を行う「カーボン会計基盤」として、監査対応可能な報告を支援する。
さらにEcoVadisは、年初にPCF計算ツールをリリースした。13言語に対応し、特に中小企業を含むサプライヤーが製品単位の排出量を算出できる設計となっている。対象はプラスチック、金属、電子機器、機械など12の主要産業分野に及ぶ。
また、報告データの信頼性確保のため、Scope 1〜3の排出データに対し4段階の信頼性レベルを即時付与する仕組みも導入された。裏付け資料との照合や外れ値検出を通じて、カーボン会計に利用可能なデータの明確化を図る。
本提携は、SweepやNormativeなど既存パートナーとの連携と合わせ、カーボンデータネットワークの高度化を進める取り組みの一環である。
(原文)EcoVadis and Watershed partner to close the Scope 3 data gap
(日本語参考訳)EcoVadisとWatershedが提携し、スコープ3データのギャップを埋める
関連する解説記事:EcoVadisとは?サプライチェーン評価の仕組みを解説
本文:サプライチェーン全体の排出量やリスクを可視化する動きは、スコープ3対応とともに企業のサステナビリティ管理の重要テーマになりつつあります。 ESG Journal Japanでは、サプライヤー評価プラットフォームとして世界的に利用が広がるEcoVadisについても解説しています。
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URL:https://esgjournaljapan.com/column/50487
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