環境表示ガイドライン改定案を公表、グリーン・ウォッシュ対策とGHG主張の整理を明確化へ

2月16日、環境省は「環境表示ガイドライン(令和8年〇月版)」の改定案を公表した。今回の改定では、国際的に強化が進むグリーンウォッシュ対策やISO規格の改訂動向を踏まえており、環境表示に関する要求事項が明確になった。改定の背景には、国際的グリーンウォッシュ規制の強化動向があり、グリーンウォッシュ対策が示されている。環境表示をめぐる法規制・監視の強化が国際的に進むなか、日本の表示実務においても国際整合性を確保する狙いがあるとみられる。

主な改定のポイントは以下のとおり。

  • ISO規格の整理、最新版への整合:ISO14020は1998年版から2022年改訂版へと更新されており新ガイドラインへ反映。
  • 「5つの基本項目」における要求事項の明確化:「ライフサイクル全体を考慮すること」が独立項目として強調
  • 温室効果ガス(GHG)関連主張の整理:カーボンフットプリント(CFP)ISO14067および「CFP表示ガイド」に準拠、カーボン・オフセットISO14068-1等の適切な規格へ誘導
  • ライフサイクルアセスメント(LCA)との接続をより明確化:ISO14040/14044との接続

新旧ガイドラインの主な違い

No比較項目旧ガイドライン(平成25年3月版)新ガイドライン(令和8年〇月版)
1改定背景・目的国際規格準拠を重視グリーンウォッシュ対策を明示的改定理由に追加
2ISO規格ISO14020:1998ISO14020:2022を反映
35つの基本項目ライフサイクル配慮は説明文中「ライフサイクル全体考慮」を強調
4GHG関連主張ISO14021内で整理CFP・オフセットを別規範(ISO14067・14068等)に明確分離
5比較主張LCA・数値比較規定ありLCA規格(ISO14040/44)との接続をより明確化
【出典】環境表示ガイドライン【平成 25 令和 8 年〇月版】を元にESG Journalにてまとめ作成

今後の予定と企業への影響

環境省は、本改定案について意見募集(パブリックコメント)を3月18日まで実施する予定であり、意見を踏まえた最終版が令和8年中に公表されるとみられる。特に、カーボンフットプリント表示やカーボン・オフセットを活用している企業にとっては、ISO14067・ISO14068-1との整合確認が重要になるだろう。今後は、正式版確定後の運用解釈や関連ガイドラインとの整合が焦点となりそうだ。

(原文)「環境表示ガイドライン」の改定案に対する意見募集(パブリックコメント)について

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環境表示ガイドライン改定に伴い、自社の広告・広報について適切な表現や根拠が示されているかを再確認するタイミングにあるかと思います。会員限定ページにて、グリーンウオッシング(グリーン・ウォッシュ)の実態や国際動向を再確認できますのでご活用ください。また、GHG関連主張は、GX-ETSとの実務にも関連する可能性があります。以下のページでは、GX-ETS実務も再確認していただくことができます。

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