レゴ、内部袋の紙素材化が半分を突破 2027年までに全工場で導入へ

11月26日、レゴ・グループは、レゴブロックを箱の中で仕分ける小袋について、プラスチックから紙素材への切り替えが全体の56%に達したと発表した。同社は2022年から紙製袋の導入を開始しており、中国とベトナムの工場では切り替えがほぼ完了。チェコとハンガリーでは2026年、メキシコでは2027年の全面導入を目指す。
新しい袋は、FSC(森林管理協議会)認証を受けた森林の資源に加え、再生材などを使用した紙素材で、技術的にリサイクル可能だ。これにより、レゴ製品の包装重量の93%が紙や段ボールなどの紙系素材となり、多くのパッケージがリサイクル可能になった。同社の調査では、子どもの81%がリサイクルに関心を持ち、80%が廃棄物削減に興味を示しているという。
レゴの包装・梱包R&D担当副社長イェスパー・トゥーボル氏は、「紙袋の導入はまだフェーズ1の終わりにすぎない」と述べ、さらなる改善に取り組む姿勢を示した。今後は紙製袋の生産速度を高め、従来のプラスチック袋を上回る効率を実現する方法も検討するという。
同社は持続可能な包装への移行を進める中で、子どもと家族にとってより良い組み立て体験を提供することも重視している。
(原文)Over half of LEGO Group packing lines switch from plastic bags to paper-based alternatives

