アマゾン支援のグレイシャー、1600万ドルでロボットリサイクルを拡大

4月28日、世界が直面するゴミ問題の解決に向けた新たな動きとして、グレイシャーが1600万ドルのシリーズAラウンド資金を調達した。グレイシャーは、リサイクル業界における技術革新を推進する企業であり、アマゾン・クライメート・プレッジ・ファンドをはじめとする複数の投資家からの支援を受けている。

今回の資金調達は、エコシステム・インテグリティ・ファンドが主導し、アレイコープ、アルムナイ・ベンチャーズ、コックス・エクスポネンシャル、エリジウム、ニュー・エンタープライズ・アソシエイツ、ワン・スモール・プラネット、オーバーラップ・ホールディングス、オーバーチュア、VSCベンチャーズ、ワーキング・キャピタル・ファンドなども参画している。

グレイシャーは、自社開発のロボットとAI技術を活用し、リサイクル業界の効率化を目指している。同社のロボットは、リサイクル施設(MRF)における選別工程を自動化し、人手不足という課題を解消するためのソリューションを提供している。

グレイシャーの共同創設者であるレベッカ・フー・トラムズ氏は、「新たな資金は、我々の技術をさらに多くの地域に展開するための重要なステップであり、リサイクルプロセスのさらなる効率化を可能にする」と述べている。

調達した資金は、特にロボットの生産能力の拡大と、より多くの自治体での導入に向けた取り組みを支えるために使用される予定だ。これにより、グレイシャーはAIを用いた高度な選別技術を広め、リサイクル率の向上を図ることを目指している。

また、今回の資金調達は、グレイシャーがデジタル技術を活用し、廃棄物の流れを詳細に分析するためのデータサービスの拡充にも寄与する。これにより、リサイクル施設や製品企業、政府機関が廃棄物管理におけるより良い意思決定を行うためのサポートを提供することが期待されている。

(原文)Amazon-backed Glacier gets $16M to expand its robot recycling fleet
(日本語参考訳)アマゾンが支援するグレイシャー社、ロボット・リサイクル・フリート拡大のため1600万ドルを獲得

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る