ENGIE、Aresとの提携を拡大 米国で再エネ発電容量3.7GWに到達

3月24日、ENGIE North Americaは、Ares Managementとのパートナーシップを拡大し、約1GW規模の新たな再生可能エネルギーポートフォリオを追加したと発表した。本取引により、両社の米国における共同投資は合計3.7GWに達した。ENGIEは引き続き本ポートフォリオの過半数を保有し、資産の運営・管理を継続する。

今回追加された0.9GWのポートフォリオには、テキサス州のERCOTおよび米国中西部のMISO内で稼働中の3つの太陽光発電所と、ERCOT内でバッテリー貯蔵施設を併設した1件のプロジェクトが含まれている。

ENGIEはエネルギー転換のリーダーとして、米国およびカナダで既に11GW以上の再生可能エネルギー発電設備を運転・建設中であり、世界中では51GWの再生可能エネルギーおよび蓄電施設を保有している。さらに、2030年までにこの容量を95GWに拡大する目標を掲げている。

今回の取引は、北米での再エネ事業への継続的な投資戦略の一環であり、Aresとの関係強化と同時に、資本のリサイクルによって再生可能エネルギー発電能力のさらなる拡大を可能にするものだ。米国では依然として電力需要が強く、ENGIEは今後も北米市場での事業拡大を加速させる方針である。

(原文)ENGIE Expands Partnership with Ares Management with Addition of Nearly 1 GW Portfolio of Solar and Storage Assets in the U.S.

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