3月11日、Google広告のカーボンフットプリントが発表された。これは、広告主が自らのカーボン排出量をより正確に測定・管理できるようにするための新しいツールである。Googleは、DV360、SA360、CM360、そしてGoogle広告を含む広告製品を使用するアカウントから発生する排出量を追跡するための第一者データを提供する。

この機能により、広告主はGoogleの第一者データを活用し、環境への影響をより精密に測定することが可能になる。具体的には、アカウントごとの排出量を詳細に把握でき、ターゲティング、メディアミックス、オークションの結果などに基づいて、アカウント固有の見積もりを提供するという。

カーボン排出量レポートは、温室効果ガスプロトコル(GHGP)やグローバルメディア持続可能性フレームワーク(GMSF)に準拠して開発されており、業界標準に基づいた信頼性の高いものである。レポートは、各アカウントのスコープ1、スコープ2、スコープ3の排出量を個別に分類して提供し、市場ベースとロケーションベースのスコープ2排出量も含まれる。

現在、このカーボンフットプリントは一部の広告主からのリクエストに応じて利用可能であり、将来的にはより広く利用可能になる予定だ。

詳細な情報については、Google広告のカーボンフットプリントが提供する顧客固有の温室効果ガス排出量レポートの背景、方法論、技術的な詳細を説明するページが用意されている。広告業界における環境意識の高まりを受け、この新機能がどのように活用されるか注目される。

【参照ページ】
(原文)Carbon Footprint for Google Ads
(日本語参考訳)Google広告へのカーボンフットプリント

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