アクセンチュア、IQTグループを買収、ネットゼロ・インフラ構築を推進

12月18日、アクセンチュアは、イタリア・ロヴィーゴを拠点とするIQTグループを買収することで合意したと発表した。本買収により、アクセンチュアの生成型AIおよびデジタル能力がIQTグループのインフラプロジェクトにおける専門知識と結合し、顧客がネットゼロ・インフラプロジェクトをより効率的に計画・実行・管理できるよう支援することを目指す。

IQTグループは、電力生成および送電に関するネットゼロ・インフラプロジェクトの設計と監督を専門としており、公共および民間の組織が統合電力および水ネットワークを構築・近代化を支える。同社の最近のプロジェクトは、EUの「国家復興・レジリエンス計画(PNRR)」の一環として、イタリアのインフラを近代化し、エネルギー効率を向上させる取り組みを支援している。

アクセンチュア・イタリアのCEOであるテオドロ・リオ氏は、「IQTグループの買収は、戦略的ネットゼロインフラプロジェクトの実行に関連するエンジニアリング能力をさらに強化し、公共および民間企業がより効率的かつ生産的にプロジェクトを進められるよう支援するという当社の意図を示している」とコメントしている。

本買収は、アクセンチュアのインフラおよび資本プロジェクト分野における能力拡大の一環であり、最近ではスペインのBOSLANなどの企業も買収している。契約条件は公開されておらず、通常の閉鎖条件および反トラストクリアランスが必要となる。

【参照ページ】
(原文)Accenture to Acquire IQT Group, Strengthening Its Capabilities for Net-Zero Infrastructure Projects

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る