ESG技術を提供するシンガポールの企業が、新たなESGデータ管理ツールを発表

12月3日、ESG技術を提供するシンガポールのspeekiは、新たなESGデータ管理ツールであるSpeeki Carbon Lensを発表した。

サステナビリティが世界のステークホルダーや規制当局に重要視される中、企業はESGやサステナビリティ報告の一環として、炭素排出量の開示が求められている。排出量の透明性が求められる一方で、多くの企業は計算の複雑さに直面している。データ収集が多岐にわたり、規制の変化もあるため、時間や手間がかかり、ミスが起きやすい。特に中小企業は、正確な追跡に必要なツールやリソースを欠く場合が多い。

このツールは、同社のサステナビリティデータ管理システムの一部として設計されたツールであり、これらの課題に対応する。AIを活用したこのモジュールは、GHGプロトコルに基づくScope 1、2、3排出量のデータ収集を自動化し、炭素管理を効率化する。

同ツールの特徴としては、以下の要素が挙げられる。

  • データ収集の自動化:AIを活用し、手動入力や高額なコンサルタントの必要性を削減
  • 透明性の向上:追跡可能で検証可能な排出量データを提供
  • 正確で準拠した報告:国際規制に準拠した検証済みの手法を採用
  • 効率的な報告:ESRS・IFRS S2・GRIに対応した即時使用可能なレポートを生成し、規制遵守を容易にする

【参照ページ】
(原文)Speeki launches Speeki Carbon Lens® to simplify GHG emissions accounting

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る