Apple、iPhone16サプライチェーン炭素排出量を30%減少

9月9日、Appleは同日に発表した新型スマートフォンのiPhone 16シリーズにおける環境報告書を発行した。本レポートは新製品の発表の度に発行され、製品のサステナビリティ特性や持続可能な素材など環境目標への進捗を明らかにした。

同新製品らは30%を超える部品をリサイクルによって賄う(前年は23%)他、サプライチェーン全体における炭素排出量を30%減少(前年は28%及び25%)させている。ただし、炭素削減量はベースラインシナリオに対して計算される。これに最も貢献したのは、サプライチェーンにおける低炭素電力の利用拡大で、例えばiPhone 16 Pro Maxでは基準値105kgに対して74kgとなっており、サプライヤーの導入する低炭素ソリューションにより、製品排出量が20%以上削減されているとした。

Appleは2020年に、2030年までに事業全体、製造サプライチェーン、製品ライフサイクル全体をカーボン・ニュートラルにするという目標を設定している。アップルのカーボンフットプリント全体のうち、製造段階での排出量は2/3を占め、特に電力使用が最大の要因となっている。Appleは2022年にサプライチェーンに対して、Scope1及び2を脱炭素化するように求めている。

【参照ページ】
(原文)Product Environmental Report – iPhone 16 and iPhone 16 Plus, Product Environmental Report – iPhone 16 Pro and iPhone 16 Pro Max

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る