9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの戦略的パートナーシップの進展として、新たな製品統合を発表した。この統合により、多国籍企業が環境・社会・ガバナンス(ESG)報告の対応を簡素化し、新たに施行される規制に対応できるよう支援する。具体的には、トムソン・ロイターズのONESOURCE Statutory ReportingとSAPのSustainability Control Towerを組み合わせ、ESGデータの準備・収集・提出を一元的に管理できるソリューションを提供する。

この製品協力により、SAPのSustainability Control Towerが提供するESG管理機能に加え、最終段階の報告をサポートするソフトウェアソリューションが提供される。特に、2025年1月から始まるEUのCSRD(企業サステナビリティ報告指令)に準拠する必要がある企業にとって、今回の統合は大きなメリットとなり、SEC(米国証券取引委員会)やISSB(国際サステナビリティ基準審議会)など、他国の規制にも対応できる基盤にもなる。

今年6月には、トムソン・ロイターズのONESOURCE Sales & Use Tax ComplianceがSAP S/4HANA向けのSAP Document and Reporting Complianceと統合され、米国の税務報告の自動化をサポートしている。また、ONESOURCEソリューションはSAPエンドースドアプリとして認定され、複数のONESOURCE製品がSAP S/4HANAやSAP ERPで利用可能。

【参照ページ】
(原文)Thomson Reuters announces product integration with SAP to streamline ESG reporting compliance
(日本語参考訳)トムソン・ロイターがSAPとの製品統合を発表、ESG報告書のコンプライアンスを合理化

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る