ロベコ、新たな気候インデックス・ファミリーを発表

8月27日、投資マネジメントの分野で知られるロベコは、気候変動に配慮した新たな気候インデックス・ファミリーを発表した。新たに発表されたインデックスは、「Robeco Developed Markets Climate Leaders Tilted Equity Index」「Robeco Developed Paris-Aligned Climate Leaders Tilt Equities Index,” and “Robeco Developed Climate Leaders Equities Index」、および「Robeco Developed Climate Leaders Equities Index」の3種類で構成され、多様な投資家ニーズに応えるために設計されている。

これらのインデックスは、気候変動リスクを低減し、パリ協定に合致する企業を支援することを目指す投資家に向けて、トラッキング・エラーが少なく、流動性が高いアルゴリズムを採用。さらに、企業の将来の気候変動対策の整合性を評価する「気候トラフィックライト」や、「SDGsフレームワーク」、気候リスクを評価する「Climate Beta」などの先進的な指標が組み込まれている。

ロベコ・インデックス部門責任者のヨープ・ホイ氏は、「投資可能性の高いインデックスを提供するために、取引高と流動性を考慮したアプローチを採用しています」と述べ、気候インデックスへの取り組みの意義を強調した。また、ロベコの気候ストラテジストであるルシアン・ペッペレンボス氏も、同社が気候変動特性の評価にリソースを投資し、より多角的な投資ソリューションを提供する意義を述べている。

この新たなインデックス・ファミリーは、特定の投資ユニバースや脱炭素化目標に合わせたカスタム・インデックスの構築が可能であり、将来を見据えた気候変動リーダーへの投資を推進する新たな一歩となることが期待されている。

【参照ページ】
(原文)Robeco launches innovative Climate Index family integrating forward-looking climate metrics
(日本語参考訳)ロベコ、将来を見据えた気候指標を統合した革新的な気候インデックス・ファミリーを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る