Quinbrook、Net Zero Power Fundで30億米ドルを調達

8月1日、Quinbrook Infrastructure Partners(「Quinbrook」)は、エネルギー転換インフラに特化した投資マネージャーとして、Net Zero Power Fund(NZPF)の最終クロージングを行い、新たに30億米ドルの調達を実現した。NZPFは、Quinbrookの5つ目のエネルギー転換関連ファンドであり、今回のクロージングはQuinbrook史上最大規模となる。

ファンドには、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、EUから新たな機関投資家が参加し、年金基金、政府系ファンド、保険会社、ファンド・オブ・ファンズ、エンダウメント、ファミリーオフィスが含まれている。

NZPFの戦略は、大規模な太陽光+蓄電プロジェクトやハイパースケールデータセンター向けサステナブルインフラ、再生可能燃料の生産、グリッド支援用同期コンデンサ、戦略的なバッテリー蓄電所などに焦点を当てている。

Quinbrookは、これまでに12GW超の太陽光+蓄電開発を手がけるPrimergy Solarや、サステナブルなインフラを提供するRowan Digital Infrastructure、オーストラリアでの750MWバッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトなどへの投資を進めている。

【参照ページ】
(原文)Quinbrook Exceeds Target for Net Zero Power Strategy Raising USD 3 Billion in Capital Commitments
(日本語参考訳)クインブルック、ネットゼロ電力戦略の目標を上回り、資本コミットメントで30億ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…
  2. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る