ノキア、2040年までにバリューチェーン排出量ネット・ゼロを明言

2月26日、電気通信およびネットワーク技術企業のノキアは、2040年までに自社事業およびバリューチェーン全体で温室効果ガス(GHG)排出量ネット・ゼロを達成するという新たなコミットメントを含む、一連の新しい気候変動目標を発表した。

発表は、ノキアによる長期的な気候変動目標の大幅な前倒しを意味し、ネット・ゼロ目標を従来の2050年から10年前倒しするものである。

ノキアは、新たな2040年目標に加え、自社事業の脱炭素化を加速させるための新たなコミットメントも発表し、2030年までにスコープ1、2、3全体でGHG排出量を50%削減するという中間目標の一環として、車両と施設の脱炭素化を完了させるという新たな誓約を行った。

スコープ3(バリューチェーン)の排出量は、ノキアのカーボンフットプリントの大部分を占めており、その排出量の95%以上が自社製品の使用によるものである。ノキアは、気候変動目標の達成に向けたネット・ゼロの道筋の中で、製品とソリューションのエネルギー効率の改善に重点を置いたいくつかの手段を強調した。

【参照ページ】
(原文)Nokia has committed to reaching net zero greenhouse gas emissions by 2040
(日本語参考訳)ノキア、2040年までにバリューチェーン排出量ネット・ゼロを明言

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