海洋ベースの炭素捕捉スタートアップCaptura、約31億円を調達

海洋ベースの炭素捕捉スタートアップCapturaが約31億円を調達

1月22日、炭素回収の新興企業Capturaは、シリーズA資金調達ラウンドを拡大し、追加で2150万ドル(約31億円)を調達したと発表した。本資金は、海水から直接CO2を抽出し、永久保存または再利用するDirect Ocean Capture(DOC)技術の商業化を目的としている。

2021年にカリフォルニア工科大学で設立されたCapturaは、海洋からCO2を回収するソリューションを提供し、海洋が大気からさらにCO2を回収する能力を増幅させる。同社の技術は、海から海水を引き込んで柔らかくし、電気透析を利用して分子を酸と塩基に分離する。酸は海水に添加され、溶解した無機炭素をCO2に変換し、ろ過して回収する。残りの海水にはpHのバランスをとるために塩基が加えられ、海に戻される。

Capturaは、カリフォルニア州で2つのパイロットプラントを稼動させており、エクイノールと共同で3つ目のプラントを開発中である。このプラントは年間1000トンのCO2回収能力を持ち、2024年秋にノルウェーに設置される予定だ。このパイロットに続き、Capturaは大規模な商業展開を計画しており、初期のプラントでは年間数万トン以上のCO2を回収する。

Capturaは、2023年1月に1,200万ドル(約17億円)の資金を調達し、技術パイロットプログラムの進捗と商業プラントの設計作業の開始に伴う勢いの高まりを反映し、シリーズA資金調達を増額した。

今回の資金調達ラウンドでは、マースク・グロース、エニ・ネクスト、EDPベンチャーズが新たな投資家として加わり、拡大ラウンドを主導したフューチャー・プラネット・キャピタル、エクイノール・ベンチャーズ、フリーフロー・ベンチャーズ、日立ベンチャーズ、アラムコ・ベンチャーズ、mテラ・ベンチャーズ、EICローズ・ロック・ベンチャー・ファンドなどの既存投資家が加わった。

【参照ページ】
(原文)Maersk, Eni, EDP back $21.5M round for ocean carbon removal

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