カナダ、新しい連邦プラスチック登録の開始について諮問

カナダ、新しい連邦プラスチック登録の開始について諮問

1月2日、カナダ政府は、プラスチック生産者にカナダ市場に流通するプラスチックの量と種類を報告させ、生産から使用済みまで、経済におけるプラスチックのライフサイクルを追跡することを義務付ける新たな登録簿の設置に関する協議を開始したと発表した。

新しい協議を発表した政府の声明によると、新しい連邦プラスチック登録簿は、プラスチック汚染と廃棄物を削減するカナダのイニシアティブの一部を形成する。レジストリは、循環型経済への移行を加速させるための行動に情報を提供し、国全体で統一されたプラスチックデータを提供し、消費者や企業が情報にアクセスできるようにすることを目的としている。

新たに提案された登録簿の下では、生産者は毎年、市場に流通するプラスチックの量と種類、プラスチックが経済を通じてどのように移動し、使用後にどのように管理されるかについて報告することが求められる。登録案が対象とするプラスチックの分類は、包装、使い捨て製品、家電製品から電子機器、建築、タイヤ、繊維製品に至るまで、カナダ市場に出回っているプラスチックのほとんどをカバーしている。

今回の協議では、レジストリの目的、対象となる製品カテゴリー、報告義務のある関係者、報告要件、スケジュールなど、レジストリの側面について意見を求める。本協議は、2022年に実施されたレジストリ開発に関する初期協議に続くものである。2023年4月、政府はプラスチック汚染削減のための一連の対策の一環として、レジストリのアプローチと詳細に関するテクニカルペーパーを発表した。

【参照ページ】
(原文)Canada launches consultation on Federal Plastics Registry
(日本語参考訳)カナダ、連邦プラスチック登録に関する協議を開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る