アメリカン航空、クリーンテック新興企業グラファイトと炭素除去契約を締結

アメリカン航空、クリーンテック新興企業グラファイトと炭素除去契約を締結

11月28日、炭素除去の新興企業であるグラファイトは、アメリカン航空が最初の顧客となり、2025年初頭に1万トンの永久炭素除去材を購入すると発表した。

グラファイトは、炭素除去にカーボン・キャスティング・アプローチを採用しており、木材や農作業の残渣などのバイオマスを乾燥・圧縮して高密度の炭素ブロックにし、環境的に安全で不浸透性のポリマー・バリアで保護し、監視された地下に保管する。同社によると、このプロセスはバイオマスに含まれるほぼすべての炭素を保存し、エネルギー消費もほとんどないため、低コストで拡張性の高い炭素除去アプローチが実現できるという。

カーボン・キャスティングの最初の商業規模展開は、アーカンソー州パインブラフにあるグラファイトの施設で行われる。

アメリカン航空は、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成することを約束し、二酸化炭素排出量を削減するために様々な技術に投資している。同社は、事業活動における排出量削減が第一の焦点であるとしながらも、残留排出量に対処するために炭素クレジットを利用する役割についても言及した。

【参照ページ】
Graphyte signs first carbon removal purchase agreement with American Airlines

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