米政府、PGIのためのIPEF投資家フォーラムを開催

11月16日、米ジーナ・ライモンド米商務長官とエイモス・ホフスタイン大統領上級顧問は、「世界インフラ・投資パートナーシップ(PGI) 繁栄のためのインド太平洋経済枠組み(IPEF)投資家フォーラム」を開催した。新興国での米国企業の投資機会を拡大していく考えを表明した。

本発表により米政府は、締結されたIPEFサプライチェーン協定と、今後締結予定のIPEFクリーンエコノミー協定、IPE公正な経済協定を支援するため、米国とIPEF加盟国は民間セクターとの関与を深め、新たなプログラム、インセンティブ、パートナーシップを通じて投資を動員していく。その一環として、IPEF触媒資本基金を創設し、資金調達可能な気候変動プロジェクトのパイプラインを拡大していく考え。同基金は、融資デューデリジェンス、実行可能性のギャップ資金、その他の譲許的資本等、IPEFパートナーが共有する目的およびクリーンエコノミー協定の下での目標を支援に向け、民間分野に資本を動員していく。

米商務省は、これら3つの協定の下での目標を支援するため、インド太平洋地域のサプライチェーン強化、環境サステナビリティ促進、労働者のスキルアップ向上も目指す。企業やNGOの関与や投資を動員するための新たな官民パートナーシップも開始する。

米政府は、IPEF加盟国の持続可能な経済成長を促進するための企業を支援する「PGI IPEF投資アクセラレーター」プログラムを創設したことも発表した。米国はIPEF加盟国と協力し、特定された主要セクターをターゲットに、その国に合わせた投資アプローチを開発する。同プログラムでは、労働者保護と環境保全等を重視する。

【参照ページ】
(原文)FACT SHEET: Partnership for Global Infrastructure and Investment (PGI) Indo-Pacific Economic Framework for Prosperity (IPEF) Investor Forum
(日本語参考訳)米政府、PGIのためのIPEF投資家フォーラムを開催

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る