カールスバーグ・スウェーデン、ハイテク二酸化炭素リサイクル工場に投資

10月24日、カールスバーグ・スウェーデンは、環境責任に向けた画期的な動きとして、最新鋭の二酸化炭素リサイクル工場への大規模な投資を発表した。同社のサステナビリティプログラム「Together Towards ZERO and Beyond」に沿って、ファルケンベルグ醸造所に、2024年末までに必要な二酸化炭素の最大40%を回収するプラントを統合する。

カールスバーグ・スウェーデンは2017年以降、再生可能エネルギー100%での大規模飲料生産を実現している。同社は認証されたグリーン電力と自社製造のバイオガスを利用しており、現在の二酸化炭素使用量はすべて化石燃料を使用しないものとなっている。

ファルケンベルグ醸造所に設置される革新的な二酸化炭素回収プラントは、ビール、ソフトドリンク、水の製造工程を変革する。2024年末に操業を開始する予定の同施設は、発酵中に放出される生物起源二酸化炭素を回収、浄化、再利用する上で極めて重要な役割を果たす。

現在、カールスバーグ・スウェーデンは年間9,500トンの二酸化炭素を外部調達に頼っている。新しい二酸化炭素回収プラントは、毎時750キログラムの処理能力を誇り、それぞれ30トンを収容できるタンクを2基備えているため、同社の二酸化炭素需要の40%をカバーすることができる。

【参照ページ】
(原文)Earth-Friendly Fizz: Carlsberg Sweden’s New Investment Will Capture CO2 to Put Bubbles in Beer
(日本語参考訳)地球にやさしい発泡酒: カールスバーグ・スウェーデンの新たな投資、CO2を回収してビールに泡を入れる

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る