10月19日、H&Mグループは、ユーロ・ミディアム・ターム・ノート(EMTN)プログラムの一環として、償還期間8年の5億ユーロ(約807億円)のグリーンボンドを発行し、サステナビリティへの取り組み強化に向けて重要な一歩を踏み出した。この債券は、多様な国際的機関投資家グループからの圧倒的な反響を目の当たりにし、3.5倍以上の応募超過となった。
本債券発行で調達された資金は、2023年9月1日に発表された「持続可能な金融フレームワーク」で定義された5つの主要カテゴリーに該当するプロジェクトへの融資に充てられる。これらのカテゴリーには、サーキュラー・エコノミー、グリーン・ビルディング、再生可能エネルギー、エネルギー効率、持続可能な水管理と廃水管理が含まれる。
H&Mグループのアダム・カールソン最高財務責任者(CFO)は、同社初のグリーンボンドに対する強い需要に満足感を示し、同社の負債の満期プロフィールを拡大する役割を強調した。さらに、この財務的な動きは、気候変動への影響がネット・ゼロの循環型ファッション業界をリードするという同社のビジョンに沿ったものだと強調した。このグリーンボンドは、H&Mグループの投資家層の拡大にもつながり、著名なグリーン投資家数社が参加し、同社のサステナビリティ・アジェンダが強調された。
このグリーンボンドは、規制市場であるユーロネクスト・ダブリンに上場されることになっており、BNPパリバ、ING、J.P.モルガン、SEB、ユニクレジットの支援を受けて推進された。INGは、サステナブル・ファイナンス・フレームワークの策定において、アドバイザリー的な役割も果たした。
H&Mグループによるグリーンボンドの発行は、環境・サステナビリティ目標へのコミットメントを強調するものであり、ファッション業界の環境フットプリントにプラスの影響を与えることへの献身を強調するものである。
【参照ページ】
(原文)H&M Group issues inaugural EUR 500 million green bond to support financing of its circularity and climate roadmap
(日本語参考訳)H&Mグループ、循環型気候ロードマップの資金調達を支援するため、第1回5億ユーロのグリーンボンドを発行