Blackstone、約3,400億円の投資でNIPSCOの石炭から再生可能エネルギーへの移行を支援

Blackstone、約3,400億円の投資でNIPSCOの石炭から再生可能エネルギーへの移行を支援

6月20日、エネルギー企業NiSourceは、インディアナ州に拠点を置く電力・ガス会社NIPSCOの株式19.9%を、オルタナティブ投資マネージャーBlackstoneのインフラ投資部門 Blackstone Infrastructure Partners に売却することで合意したと発表した。

NIPSCOは米国の公益事業セクターにおいて、石炭火力からの転換を最も急速に進めている最中である。

NIPSCOは、2028年までに石炭火力発電の比率を0%とする目標を設定している(2018年の石炭火力発電の比率は75%)。また、2030年までに35億ドル(約5,000億円)を発電転換投資に投資する見込みで、石炭発電を新しい再生可能エネルギー設備に置き換えることに主眼を置いている。NIPSCOはまた、ガスと電気の送配電システムの成長と近代化を支援するとしており、同社は「エネルギー転換において重要な役割を果たす」と付け加えた。

今回の取引は、Blackstoneのエネルギー転換にフォーカスした一連の投資案件の最新版となる。今年初めにはCDPQやInvenergyと共にAEPから再生可能エネルギー・ポートフォリオを15億ドル(約2,100億円)で取得し、2022年後半には Rivean Capital と共に屋上設置型太陽光発電会社Esdec Solarを買収した。

Blackstoneは昨年、今後10年間で推定1,000億ドル(約14兆円)をエネルギー転換と気候変動解決プロジェクトに投資する機会があると述べている。

【参照ページ】
(原文)NiSource announces agreement to sell minority equity interest in NIPSCO to strengthen financial foundation and support sustainable, long-term growth
(日本語参考訳)Blackstone、約3,400億円の投資でNIPSCOの石炭から再生可能エネルギーへの移行を支援

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る