5月24日、味の素株式会社は、東京工業大学との共同研究において、再生医療素材や抗体(バイオ医薬用)等に応用可能なたんぱく質を高分泌生産する微生物を短期間で取得するスクリーニング法の開発に成功したと発表した。
同社は、今後、東京工業大学が独自に開発したバイオセンサー技術と、同社の先端バイオ技術を組み合わせた手法の研究開発を推進することにより、有用なたんぱく質の高効率生産を図る。
今回、東京工業大学で開発されたバイオセンサー「Quenchbody (Q-body)」と味の素の先端バイオ技術を融合したスクリーニング法を用いることで、直径数十マイクロメートルの微小な液滴内で培養した微生物が、目的となるたんぱく質を生産したことを Q-body で検出し、さらにその微生物を大規模数(数十万)単位で一度に培養・評価することが可能となった。これにより、培養・評価や、目的となるたんぱく質生産プロセスの確認作業にかかる時間を従来より大幅に短縮することが可能となる。
同社は、今後、本研究開発の推進によって、バイオ医薬用たんぱく質の生産技術に磨きをかけ、ヘルスケア領域でのさらなる成長を目指す。