5月22日、プロフェッショナルサービス企業のKPMGとサプライチェーン可視化ソリューションプロバイダーのCirculorは、クライアントが持続可能で循環型のバッテリーおよび産業バリューチェーンを構築し、希少な原材料の供給へのアクセスを確保することを目的とした新しい提携を発表した。
2017年に設立されたロンドンを拠点とするCirculorは、製造やリサイクルのサプライチェーンにおいて、環境や人権に大きな影響を与える材料を追跡するソフトウェアソリューションを提供している。同社のデジタルバッテリーパスポートソリューションは、製品ライフサイクルを通じたバッテリーバリューチェーンにおける重要な原材料の物理的な流れを追跡し、重要なサステナビリティおよび製品データを提供するとともに、回収・リサイクル活動を促進する。
両社は、リチウム、コバルト、ニッケル、グラファイトなどの重要な原材料をめぐる競争が激化する中、不透明なサプライチェーンを管理し、リサイクル活動を促進するために、新たな提携を行うことになったと述べている。デジタルバッテリーパスポートは、EU電池規制のサステナビリティルールなど、今後EUで予定されている規制要件に完全に準拠するように設計されており、また、米国のクリーン自動車税額控除の遵守をサポートしている。
両社は、電池以外にも提携を拡大し、デジタル製品パスポートと識別子を業界を超えた顧客に提供すると述べた。
【参照ページ】
(原文)KPMG and Circulor announce alliance to meet growing demand for digital battery passports
(日本語参考訳)KPMGとCirculor、サプライチェーントレーサビリティソリューションで提携