5月16日、Chrysler、Dodge、Jeep、Citroenの親会社であるStellantisは、水素燃料電池システム会社Symbioの株式33.3%を取得し、ジョイントベンチャーパートナーのミシュランおよび自動車技術プロバイダーのFaureciaと同等の株式を取得することに合意したと発表した。
Symbioは、MichelinとFaureciaが2019年に1億4000万ユーロ(約207億円)の初期投資で立ち上げた会社で、各社の水素燃料電池専用活動を組み合わせ、小型車、商用車、トラック向けの水素燃料電池システムを開発・生産し、2030年までに市場シェア25%、売上高約15億ユーロ(約2,227億円)を達成するという野心を掲げている。同社は、2025年までに年間5万台の燃料電池を生産する計画で、2028年までにフランス国内での生産能力10万台を目指す。
今回の買収は、Stellantisが年間最大1万台の水素自動車を生産するという目標をサポートするため、2022年7月にフランスのサンフォンにあるSymbioの10億ユーロ(約1,485億)のギガファクトリーについて合意したことを受けたものである。Stellantisは昨年、戦略計画「Dare Forward 2030」を発表し、2024年までに大型・中型バンを含む水素小型商用車を年間10,000台生産する計画を掲げている。
【参照ページ】
(原文)Stellantis to take 33.3% stake in Faurecia and Michelin fuel cell joint venture Symbio
(日本語訳)Stellantis、ミシュランとFaureciaの水素燃料電池JVの株式33%を取得