4月17日、グローバルな経営コンサルティング会社であるBain & Companyと持続可能性評価プロバイダーのEcoVadisが発表した新しい調査によると、ESG活動は財務業績の向上と正の相関があり、より速い収益成長、より強いマージンなどの明らかなメリットがあることが明らかになった。
本調査「Do ESG Efforts Create Value?」では、EcoVadisが追跡調査している10万社のESG活動の影響を評価し、ESG目標の設定、結果の追跡、経営プロセスへの持続可能性の組み込み、持続可能な調達、炭素削減や多様性・公平性・包摂の改善プログラムの導入などの活動が、ESGの成果や財務パフォーマンスとどのように相関しているのかを検証している。調査対象企業の80%は未公開企業である。
調査の結果、ESG活動と財務成果との間に強い負の相関は見られなかったが、いくつかの領域で正の相関が見られた。
本報告書では、業績とESGの様々な側面との間に見られる4つの具体的な関連性を強調している。多様性、公平性、包摂(経営陣の性別の多様性が業界で上位4分の1にランクされている企業は、下位4分の1の企業よりも売上高で2ポイント、EBITDA利益率で3ポイント上回っている)、持続可能なサプライチェーン(サプライヤー調達において倫理、環境、労働慣行を重視する企業は、マージンが3~4%ポイント高い)。
【参照ページ】
(原文)ESG activities correlate to stronger financial performance, reveals new study from Bain & Company and EcoVadis
(日本語訳)BainとEcoVadis、調査によりESGはより強い成長と収益性に結びつくことを発表