4月18日、大手建材メーカーのHolcimは、建設解体資材を新しい建築ソリューションにリサイクルすることを目的とした新しい循環型技術プラットフォーム「ECOCycle」の提供を開始したことを発表した。同社は、循環型建設を拡大し、天然資源の使用を削減するために、本技術を同社の幅広い材料ソリューションに展開すると述べている。
建築資材は、環境と気候に影響を与える重要な原因となっている。例えば、セメントの生産は、世界の二酸化炭素排出量の約8%を占めており、材料1000kgを生産するごとに900kg以上の二酸化炭素が発生する。
Holcimによると、新プラットフォーム「ECOCycle」は、建設解体資材を効率的に流通、加工、粉砕、リサイクルして新しい建築ソリューションにすることで実現する。同社は、本技術により、コンクリート、セメント、骨材に10%から100%の再生建設解体材を含ませることができ、性能を損なうことなく、環境フットプリントを削減できると述べる。
本発表は、今月初めに発表されたHolcimの2023年気候報告書に続くもので、同社は昨年680万トンの建設・解体廃棄物を新しい建築ソリューションにリサイクルし、1000万トンの2025年目標を上回る見込みであることが示された。また、2030年までにセメント原料1トンあたりのスコープ1排出量を22%以上削減し、従来の475kgから420kgに引き上げるという目標も報告された。
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HOLCIM LAUNCHES ECOCYCLE® TO SCALE UP CIRCULAR CONSTRUCTION