7月14日、Global Sustainable Investment Alliance (GSIA)は、2年ごとに発行している「グローバル・サステナブル・インベストメント・レビュー」を発表した。今回の「2020年世界持続可能な投資レビュー(GSIR)」は、2年ごとに発行されるシリーズの第5弾となる。
本書では、世界の投資業界において持続可能な投資が引き続き普及していることが示されており、運用資産は2年間で15%増の35兆3,000億米ドルに達したと報告している。
エグゼクティブサマリーは以下の通り。
・ 2020年初頭、世界のサステナブル投資は、5つの主要国で35.3兆ドルに達した
2020年初頭、世界のサステナブル投資は、主要5市場で35.3兆米ドルに達し、過去2年間(2018-2020年)で15%増加
・サステナブル投資の運用資産は、運用資産全体の35.9%を占めている。2018年の33.4%から上昇
・ ほとんどの地域でサステナブル投資資産が増加
中でもカナダは過去2年間の絶対値での増加率は、最大で48%の成長、次いで米国(42%の成長)、日本(34%増)、オーストラレーシア(25%増)と続く。2018年から2020年までの間に ヨーロッパは、成長率が13%減少したと報告されているが、これは測定方法が変更されたことが影響している。持続可能な投資の定義が改訂され、欧州持続可能金融行動計画の一環として、EUの法律に組み込まれた持続可能な投資の定義の改訂に伴う移行期間を反映している。
・サステナブル投資資産の割合が最も高いのはカナダで 62%
次いで、欧州(42%)、オーストラリア(38%)、米国(33%)、日本(24%)となっている
・ 米国と欧州は、世界のサステナブル投資資産の80%以上を占めている
米国と欧州は、2018年から2020年の間、世界のサステナブル投資資産の80%以上を占め続ている
・ 最も一般的なサステナブル投資戦略は、ESGインテグレーションが最も多い
次いで「ネガティブ・スクリーニング」、「企業エンゲージメント」と「株主行動」、「規範ベースのスクリーニング」、「サステナビリティをテーマにした投資スクリーニング」などが挙げられる。
【参照ページ】
・Global Sustainable Investment Review 2020
・【PDF】Global Sustainable Investment Review 2020