Fitch、企業信用格付けプロセスにおける気候変動脆弱性スコアの利用を提案
2月15日、信用格付会社Fitch Ratingsは、非金融業の企業信用格付において、信用に関わる可能性のある気候関連リスクを特定するプロセスを強化するため、低炭素化リスクに対するセクターのエクスポージャーを検証する気候脆弱性スコアを使用する計画を発表した。
Fitchの気候変動脆弱性スコアは、2025年から2050年にかけての急速な低炭素化に対するセクター、企業、債券の信用度への影響について、フィッチの見解を示すものである。Fitchによれば、本スコアは、様々な満期や戦略の商品に対する影響を認識した上で、移行リスクを長期的に捉え、これらのリスクを管理し、証券選択、ポートフォリオ管理、リスク管理、モニタリングおよびレポーティングを支援するという投資家のニーズに応えて開発されたものだという。
Fitchは、新しい手法の提案の結果、格付けが変更される発行体はないと考えているが、本提案により、気候変動政策の加速による影響を特定し、それに対応するために、利用者がより強い立場に立つことを期待していると述べた。
【参照ページ】
(原文)Climate Vulnerability in Corporate Ratings – Discussion Paper