金融シンクタンクPlanet Tracker、グリーンウォッシュの巧妙化を警告

1月10日、金融シンクタンクPlanet Trackerは、最新レポート「The Greenwashing Hydra」を発行し、グリーンウォッシュの手口がますます巧妙になっていると警告した。

本レポートの中で、Planet Tracker は、6種類のグリーンウォッシングを特定している。

  • グリーンクラウディング:多くの情報に紛れさせることで発見を回避する
  • グリーンライティング:環境破壊的な活動から注意をそらすために、事業や製品の環境に優しい特徴を、たとえ小さくても積極的に紹介する
  • グリーンシフティング:企業が消費者に責任を転嫁する
  • グリーンラベリング:マーケティング担当者が何かをグリーンまたはサステナブルと呼ぶが、よく調べるとそれが誤解を招くものである場合
  • グリーンリンシング:企業がESG目標を達成する前に定期的に変更すること
  • グリーンハッシング:企業の経営陣が投資家の監視から逃れるために、サステナビリティに関する情報を過少に報告したり隠したりする

Planet Trackerのリサーチ・ディレクターであるJohn Willisは、「世界中で、規制当局は拡大するグリーンウォッシュの問題に直面し始めている」と述べている。本問題に対処するためには、グリーンウォッシュに反対している団体が、ESG報告におけるグローバルな同等性を確立することが必要である。グリーンウォッシュの様々な側面を明らかにすることで、投資家や消費者が環境に配慮した意思決定をする際に、より注意深く行動できるようになる。

【参照ページ】
(原文)GREENWASHING GROWING INCREASINGLY SOPHISTICATED, SAYS PLANET TRACKER
(日本語参考訳)金融シンクタンクPlanet Tracker、グリーンウォッシュの巧妙化を警告

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESG情報管理で戦略の質が決まる!SaaS導入で“攻める”サステナ経営へ

    2025-4-4

    ESG情報管理で戦略の質が決まる!SaaS導入で“攻める”サステナ経営へ

    海外ではESG情報の開示に向けたSaaS導入など高度なシステム化が進む中、日本企業は情報管理の手法…
  2. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  3. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る