IOC等スポーツ団体、新たな枠組みで自然保護に取り組む

スポーツ

12月16日、国際オリンピック委員会(IOC)を創設パートナーとする23のスポーツ団体と2024年パリオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、史上初の「Sports for Nature Framework」に調印した。署名団体は、自然を保護し、モントリオールで開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で各国政府が合意する予定の生物多様性に関する新しい世界目標に貢献するための4つの主要原則を遵守することを誓約している。

国際自然保護連合(IUCN)、IOC、国連環境計画(UNEP)が生物多様性条約事務局と共同で作成した「Sports for Nature Framework」は、2030年以降にスポーツ界全体で自然のための変革的な行動を実現することを目的としている。

本フレームワークは、スポーツ連盟、リーグ、クラブ、イベントなどを結びつけ、重要な種や生息地の保護と被害の回避、重要な生態系の回復、持続可能なサプライチェーンの構築、より広いスポーツコミュニティの啓蒙と鼓舞を行い、自然のためのアクションを起こすことを約束するものである。

フレームワークの署名機関は、4つの原則それぞれについて行動計画を策定・実施し、その進捗状況を毎年専門家委員会に報告し、実施した行動が信頼でき、効果的であるか確認を受けることになっている。IUCNは、設立パートナーを代表して、生物多様性の保護と再生に取り組むSails of Change Foundationと連携し、フレームワークの署名者との調整を主導し、技術支援、ツール、トレーニングを提供する。

【参照ページ】
Sports organisations commit to safeguarding nature under new framework

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る