12月5日、排出ガス検知・定量化技術を提供するLongPath Technologiesは、メタン監視プラットフォームの展開規模の拡大を目的としたシリーズA資金調達ラウンドで、2,200万ドル(約30.2億円)を調達したと発表した。
近年、気候変動への対応において、メタン排出量の削減が中心的な課題となっている。メタンは、農業、化石燃料の生産と輸送、石炭採掘、埋め立てなどの活動から排出される非常に強力な温室効果ガスであり、CO2の80倍もの温暖化効果があるとされている。メタンは大気中の寿命がはるかに短い(10~12年、対してCO2は50~100年)ため、メタンの排出を短期的に削減することで、今後数年間は有意義な気候インパクトを与えられる。
2017年に設立されたLongPathは、メタン排出を監視および定量化する技術を提供し、事業者が施設の種類、運用目標、予算の制約に合わせて、測定頻度、定量化の厳密さ、検出閾値だけでなく、アラートの様式を調整できるようにした。本プラットフォームは、農業、廃棄物管理、鉱業、都市監視などの分野を対象としている。
LongPathは、本資金を既存および新規の顧客基盤の展開や、石油・ガス、廃棄物管理、鉱業、都市監視などの幅広いエネルギー・産業インフラで使用するための技術プラットフォームのさらなる開発に充てると述べている。
本発表は、昨年のCOP26で米国とEUが発表した「グローバル・メタン・プレッジ(Global Methane Pledge)」に続くものである。本誓約は、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で少なくとも30%削減することを目的としている。発足以来、この誓約は130以上の署名国に達し、世界のメタン排出量の半分以上を占めるに至っている。
先月、バイデン政権は、メタン排出に取り組むための200億ドル以上の新規投資を含む「米国メタン排出削減行動計画」も発表した。
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今回の資金調達ラウンドは、プライベートエクイティ企業のWhite Deerが主導し、ProFac、Williams、Buff Gold Venturesのほか、既存の投資家が参加した。
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(参考記事)LongPath Technologies Raises $22 Million in Series A funding for its patented methane monitoring network