11月9日、ネット・ゼロ・アセット・マネジャーズ(NZAM)イニシアティブは、最新の報告書を発表した。本報告書では、運用資産66兆ドル(約9,200兆円)超の290以上の資産運用会社が参加し、2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量ゼロを達成するために、投資ポートフォリオを長期的に移行することを約束していることが明らかになった。
5月の最新報告以降、新たにノーザン・トラストAMとアライアンス・バーンスタインが署名している。
今回の更新で、NZAMは、2050年までにネット・ゼロを達成するために運用する資産の割合について、新たに86の運用会社が当初の目標を開示したことを明らかにした。これらの運用会社は、総資産額55兆ドル(約7,670兆円)のうち22兆ドル(約3,070兆円)近くをネット・ゼロの目標に沿って運用することを約束しており、そのうち63社は資産の75%以上を約束している。
NZAMによれば、これまでに発表されたコミットメントは、主に上場株式と債券を対象としており、目標設定のための方法論が利用可能である。今後、プライベート・エクイティやインフラストラクチャーなどの資産クラスに関する方法論が開発されれば、これらの資産も目標に組み込まれる予定である。
しかし、NZAMは、目標であるネット・ゼロに沿った資産の100%を達成するためには、顧客との契約、規制・政策環境、目標設定方法の開発など、いくつかの要因に対処しなければならないと指摘している。
【参考ページ】
(原文)NZAM update – November 2022 initial target disclosure
(日本語訳)NZAM、約9,200兆円のAUMを達成