10月6日、ルイジアナ州財務長官John Schroder氏が発表した投資顧問への書簡によると、ルイジアナ州は「ESGから」州財務省の資金を「守る」ために、BlackRockへの投資、総額7億9400万ドル(約1,154億円)を清算する予定であると述べた。
この動きは、米国で共和党の政治家による反ESGの動きが活発化していることを示すもので、最近では、フロリダ州が2,280億ドルの年金基金に対して、運用会社がESGを考慮することを認めないという決議を採択し、テキサス州はBlackRock、Credit Suisse、UBS、その他数社を含む運用会社のリストを公表し、経済制裁の可能性を示唆した。
【参考記事】テキサス州、BlackRockやCredit Suisse、UBSなどESG投資推進の金融機関を経済制裁へ
9月、BlackRockはこれらの主張に対し、渉外部長のDalia Blassが書簡で反論し、同社について提起された「誤解」と、ESGイニシアティブに参加する投資家の動機に関する書簡中の「いくつかの不正確な記述」と呼ばれるものを打ち消した。書簡では、BlackRockが気候変動に焦点を当てることは、「顧客の投資に影響を与える可能性のある世界経済の短期的・長期的な動向を見極める」という受託者責任に完全に合致しており、その取り組みが、企業に開示の改善を求めることに焦点を置いており、排出目標の指示やロビー活動には焦点を当てていないことが強調されている。また、BlackRockは、全世界のエネルギー企業に数千億ドルの投資を行っていると指摘している。
書簡によると、国庫はすでに5億6000万ドル(約814億円)を売却しており、残りは時間をかけて清算する計画だという。
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(参考記事)Louisiana to remove $794 mln from BlackRock funds over ESG drive