カリフォルニア州、洋上風力を25GWに増強し、2,500万世帯分の電力を供給する目標を設定

カリフォルニア州、洋上風力を25GWに増強し、2,500万世帯分の電力を供給する目標を設定

8月10日、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)は、洋上風力発電の導入により再生可能エネルギー容量を飛躍的に拡大する一連の目標を発表した。新しい目標には、2030年までに2〜5GW、2045年までに25GWの洋上風力発電を達成することが含まれている。この長期目標を達成すれば、今世紀半ばまでに2,500万世帯分の再生可能エネルギーによる電力が供給されるという。

新しい目標は、「信頼性、料金支払者、雇用、脱炭素化の利益を達成するために、洋上風力の実現可能な最大容量を評価・定量化し、2030年と2045年の洋上風力計画目標を定める」という州の指令に応え、CECの報告書に採択された。同イニシアティブは、2045年までに電力システムを100%再生可能エネルギーおよびゼロ炭素エネルギーに移行するというカリフォルニア州の政策の一環だ。

CECによると、国内有数の洋上風力資源を持つカリフォルニア州は、カーボンニュートラルと100%クリーンな電力を実現する可能性を秘めている。洋上風力は夜間に不可欠な再生可能エネルギー源であり、昼間の太陽光発電を補完するものである。

報告書発表後のCECの次のステップとして、洋上風力発電の経済効果と港湾投資および労働力開発ニーズとの関連性の調査、洋上風力発電施設および関連する電力・送電インフラの許可プロセスを開発するためのロードマップ作成が挙げられている。計画全体は、来年6月までに議会に提出される予定だ。

【参照ページ】
(原文)CEC Adopts Historic California Offshore Wind Goals, Enough to Power Upwards of 25 Million Homes

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る